秋は新米の時期!新米のおいしい炊き方と29年話題の新米ランキング!

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食欲の秋!新米の季節がやってきました!

季節も秋になり日本の食卓には欠かせないお米の特別な時期『新米』の時期がやってきました。つやがありふっくらした新米は、この時期だけ食べられる秋の味覚です。

今回は、新米のおいしい炊き方と29年話題の新米をご紹介。

新米とはどんなお米?

新米とは

9月から10月が新米の季節になり、産地により収穫の時期が違います。

JAS法に基づく定義では「収穫された年の年末までに精白・包装された精米」を新米と呼ぶのが一般的です。9月に収穫され精米されたお米はその年の12月31日までが『新米』になります。

産地により収穫される時期が違う

『新米』が食べられる期間は短く、産地によっても収穫時期や出荷時期が違うので、スーパーなどで購入する方はラベル表記を確認しておきましょう。

新米の主な産地と収穫時期
宮崎県ひのひかり8月上旬
静岡県なつしずか8月上旬
静岡県コシヒカリ8月下旬
茨城県あきたこまち8月下旬
茨城県コシヒカリ8月下旬
新潟県こしいぶき9月上旬
富山県コシヒカリ9月下旬
新潟県コシヒカリ9月下旬
北海道ゆめぴりか9月下旬
秋田県あきたこまち10月上旬
宮城県ひとめぼれ10月上旬
北海道ななつぼし10月上旬


収穫の早い産地では8月上旬から精米出荷され、北上するごとに出荷の時期が遅れてきます。

風土や品種により味や食感が違うので、お好みに合う新米を選んでみると楽しいと思います。

お米の等級と食味ランキング

色んなお米を試してみたいけど「何を基準にしたら?」という方も多いと思いますが、消費者が得られる情報では主に「等級」と「食味ランキング」で分類されています。

お米の等級

「等級」は、1等、2等、3等、規格外とあり、一定量の玄米のなかにきちんと整った米粒の割合や虫食いの有無、透明感などを目視検査で行われます。検査を受けないと「○○産コシヒカリ」と表示して販売することができません。

等級は味よりも形状が評価され、2等、3等だから味が悪いということではありませんので、試してみるとコスパのよいお米が見つかるかもしれません。

お米の食味ランキング

お米の食味ランキングは、炊飯した白飯を実際に試食して5段階のランク付けがされます。

お米の食味ランキング
ランク評価
特A基準米よりも特に良好な食味
基準米よりも良好な食味
A’基準米とおおむね同等の食味
B基準米にやや劣る食味
B’基準米より劣る食味


お米の食味ランキングは、日本穀物検定協会が毎年行う評価で昭和46年から実施され、「特Aランク」が設定されたのは平成元年以降になります。

「特Aランク」のお米がおいしいとされ、中でも平成元年以降26年連続で「特A」にランクされ続けているお米が、新潟の『魚沼産コシヒカリ』になります。

新潟県 魚沼産コシヒカリ

ここがポイント!

お米の成長には、昼夜の温度差があることが重要とされ温暖差のある魚沼の気候や、日本有数の豪雪地帯である魚沼の雪解け水は豊富なミネラルを含む優れた土壌に、雑草や病害虫にも気を使う日々の管理など、恵まれた自然の環境と農家さんの努力により日本一のお米が作られ、一粒一粒際立ちとツヤがあり噛めば噛むほどに広がるもっちりとしたやわらかい食感に、余韻ののこる豊かな甘みと粘りが特徴。

魚沼産コシヒカリ

北海道 ゆめぴりか

ここがポイント!

【味】ほど良い粘り。豊かな甘み。
【食感】やや、やわらかい。
【粘り】やや、もっちり。

7年連続で「特Aランク」を獲得している北海道のブランド米『ゆめぴりか』

味を左右するアミロースが低い「北海287号」と、食味と収量性に優れた「ほしたろう」から交配組合せされ、もっちりとした食感とほど良い粘りと甘み、炊きあがりはつやのある美しさが特徴。

ANAのファーストクラスの機内食としても採用されています。

北海道 ゆめぴりか

魚沼産、ゆめぴりか以外の定番、注目の「特Aランク」のお米をランキングでご紹介。

第5位 ひのひかり

ここがポイント!

【味】さっぱりした味につや・香りとバランスが良い。
【食感】かため。
【粘り】あっさり。

西日本で主に栽培されコシヒカリ・ひとめぼれに次いで全国第3位の作付品種の『ひのひかり』

お米の味や粘りが強すぎないのでどんなおかずとも相性がよく、九州の家庭では多く消費されています。硬さは水加減で調整できるので「コシヒカリよりもう少しあっさりしたお米が好み」の方におすすめです。。

主要な産地では、熊本、福岡、佐賀、大分、宮崎 他になり、過去3年「特Aランク」を獲得してる地域は以下になります。

ひのひかり 過去3年「特Aランク」
産地地区28年27年26年
奈良県県北
広島県
愛媛県
福岡県県北
熊本県城北
熊本県県北
宮崎県
・奈良県 県北 22年~27年まで連続受賞。
・熊本県 城北 20年~27年まで連続受賞。


ひのひかり

第4位 佐賀県 さがぴより

ここがポイント!

【味】甘みと香りが良い。
【食感】粒が大きめでコシがありもっちり。
【粘り】ほどよい粘り。

22年米の食味ランキングに初登場して以降、「特Aランク」を7年連続受賞している佐賀県の『さがぴより』。

コシヒカリ系で粘りがある食味の高級米「天使の詩」と、クセのない甘みと香りの「愛知のかおりSBL」との交配により完成し、近年の夏場の高温といった環境にも対応できる佐賀期待のお米。佐賀県下でも本格的に栽培されています。

炊きあがりはツヤがあり甘味や香りも良く、あっさりしているのでどんなおかずにも合い、冷めても美味しいのでお弁当やおにぎりにも向いています。「ひのひかり」よりも大粒でもっちりした食感は「こしかり」や「あきたこまち」が好きな方が、食べ比べしてみると楽しいと思います。

「品質・おいしさに自信あり」と、一目でわかるパッケージデザインになっています。

さがぴより

第3位 山形県 つや姫

ここがポイント!

【味】甘みと香り、コクが深い。
【食感】口あたりがよく、コシヒカリよりあっさり。
【粘り】強みのある粘り。

約10年の期間をかけて開発され、22年米の食味ランキングに初登場して以降、「特Aランク」を7年連続受賞している山形県の『つや姫』

その名のとおり、白くツヤがあり粒ぞろいのよいつや姫は、山形県で「東北164号」と「山形70号」との交配により完成し、コシヒカリ、ササニシキ、ひとめぼれなど、優良なお米からつながる系図につながるお米です。山形県のつや姫の生産は徹底管理され、すべて特別栽培米基準で栽培されております。現在の主要生産地は、山形、宮城、島根、大分、長崎産があります。

粘りと弾力が強いのも特徴で、しっかりした甘味とうまみはコシヒカリにも負けず劣らず、お米そのものの味を楽しめます。冷めても美味しいのでお弁当やおにぎりにも向き、後味があっさりしてるので和食が多い方におすすめです。

つや姫

第2位 青森県 青天の霹靂

ここがポイント!

【味】甘みがのこり香りがよくさっぱり目。
【食感】粒がやや大きく適度なかたさで口あたりが軽め。
【粘り】適度な粘り感。

青森の誰もが驚くような旨さを目指して誕生したお米『青天の霹靂(へきれき)』

「ひとめぼれ」などの良食味性を受け継ぎ27年秋にデビューし、27年は中弘南黒、津軽、青森中央地区が「特Aランク」に、28年は津軽地区が「特Aランク」を獲得し、県内でも気候や土壌の条件に恵まれた地域で、厳しい出荷基準を設けて栽培されています。

粒はやや大きくしっかりしたお米ですが、さっぱりした食感に甘みと旨みが後をひく上品な味わいが特徴的で、食材が豊富な青森らしく色々なおかずとの相性がよく、お米の味とおかずの味の両方が引き立ちます。冷めるとさらに甘みが増し適度な硬さがあるのでお弁当やおにぎりにも合います。

普段、「コシヒカリ」「ひとめぼれ」を食べてる方で、もう少しさっぱりした食感や軽やかな口当たりを試してみたい方におすすめの『青天の霹靂』

青天の霹靂

第1位 岩手県 県南 ひとめぼれ

ここがポイント!

【味】やさしい甘みと香り。
【食感】コシヒカリより粒が大きくふっくらやわらかめ。
【粘り】やわからく適度な粘り感。

ひとめぼれは北は東北、南は沖縄まで幅広い産地で生産されていますが、特に『岩手県 県南』で収穫されるひとめぼれは、食味ランキングに初登場の6年から28年まで、「特Aランク」を獲得できなかったのは15年のみという、魚沼産コシヒカリに次ぐ「特Aランク」常連のお米です。

適度な粘りと独特のやわらかさがにやさしいマイルドな甘みで、コシヒカリよりも大粒なのが特徴です。その味の良さは「その美しさとおいしさにひとめぼれして欲しい」との願いが込められています。

味や粘りのバランスが良いのでどんなおかずにも向きますが、柔らかさが特徴でもありますので、カレーや酢飯は少しかために炊くとよいと思います。

普段のお米がコシヒカリの方、ひとめぼれを食べてるけど産地にこだわってみたい方に、おすすめのおいしいお米です。

また、ひとめぼれは『岩手県 県南』に次ぐ「特Aランク」常連では、『山形県産』『福島 会津産』も有名でです。

岩手県 県南 ひとめぼれ

新米をお好みの味に炊くには「水」加減が大事

これからおいしい新米が出荷される時期になりますが、ご自宅で新米をおいしく炊くちょっとしたコツを覚えると、ごはんを食べるのがさらに楽しくなると思います。

新米の研ぎ方

・計量カップでお米を正確に計ります。
・ぬかの臭いがしみ込まないように、1回目の洗米は手早くそそぎ水を変え、あとは2、3回お米をすすぐように洗米します。

ここがポイント!

・古米にくらべて新米はやわらかいので「やさしく」扱いましょう。
・1回目の洗米はお米が水分を吸収しやすいので、ぬかの臭いがしみ込まないように、手早く水を変えましょう。
・水が白く濁りますが米の旨み成分なので、透明になるまで研がないようにしましょう。

新米は水の量と浸水

・手早くお米を研いだら水の量をはかります。新米は炊飯器の目盛りのすぐ下に水を張るくらいの量で十分です。
・新米の芯まで水分を吸わせることで芯を残さずに炊けます。水に浸けてしばらく置いておきましょう。
・炊飯器のスイッチをオン。

ここがポイント!

・かためが好きな方 粘りが少なくややかための炊きあがり。
30分前後を目安に浸水。

・やわらかめが好きな方 粘りのあるやややわらかいの炊きあがり。
1~2時間を目安に浸水。

農家の方に感謝「いただきます!」

まだまだ、ご紹介しきれないほど全国にはおいしいお米はありますが、どのお米も農家の方が「おいしいお米を食べてもらいたい。」と、時間と愛情をかけて作ってくれたお米です。

ごはんをいただく時に、ちょっと農家の方々の想いを巡らせてみると、さらに、おいしいお米をおいしい気持ちで味わえると思います。

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